Fusion4上との違いが気になるかもしれない。
まず速度差。
ほぼ同一のCPU/グラフィック性能を持つと思うiMac(Mid2011)上のFusion4とMac mini(Mid2011)上のBootCampでの対比。
Windows7のパフォーマンス評価の結果は以下の通り。
コンポーネント | BootCamp | Fusion4 |
プロセッサ | 7.0 | 4.7 |
メモリ(RAM) | 7.4 | 5.5 |
グラフィックス | 5.7 | 6.0 |
ゲーム用グラフィックス | 6.5 | 6.0 |
プライマリハードディスク | 5.7 | 6.6 |
CPUとRAMの速度には当然大きな開きがあるが、他は同等もしくはFusion4の方が上回っている。
HDDの差はiMacとMac miniのハード差が出ている。
iMacは3.5インチHDD、Mac miniは2.5インチHDDで、そもそも速度差がかなりある。
Mac mini上のWindowsは、電源ONからの起動も、プログラムの起動もかなり遅い。
HDDの遅さが直撃している感じ。
速度をできるだけカバーするため、RAMDISKやディスクキャッシュソフト(うちで使っているのはIO-DATAのマッハドライブ)を入れた。特にディスクキャッシュはけちらず出来るだけ大きく確保した方が良い。2回目以降のアクセス速度がRAMDISKに近い速度まで劇的に上がる。
ここで8GBにしたメモリが活きている。
ただ、再起動時の速度差は圧倒的で、Fusion4はWindowsを再起動しても
本当に一瞬で立ち上がってくるが、BootCampでは数分かかる。
FusionではMacOSのメモリ上にWindowsがキャッシュされているためである。
SSDとはこういう物だろうか、と一瞬思ったが、まだ高くて今の私には手が出ない。
(誰かください^_^;。)
起動してしまえば、やはりBootCampでの方が速い。
ハード性能をフルに活かせる。
2画面構成なども楽に出来る。
でも、WindowsとMac間のデータのやりとりがあるならFusion4の方が楽なのは言うまでもない。
画面以外のハードウエアも多くはそのまま使うことが出来る。
Mac上からWindowsのアプリを、見かけ上とはいえそのまま起動できるのも便利だ。
従って、双方を有効に使い分ければいいと思う。
・・・
FusionではBootCamp下にあるWindowsをMac上から起動できるようにすることも出来る。
Fusion上に別に仮想Windows環境を作るには、Windowsがもう1ライセンス別に必要となるが、BootCamp環境を起動する分にはそれは必要ない。
が、これはあまりおすすめできない。
簡単に言えば、BootCamp Windowsでフル性能を活かす設定にしていると、Fusion上では不具合が出るからである。
それは単に速度差だけではなく、以下のような問題を起こす。
- メモリ不足になることがある。特にキャッシュディスクやRAMディスクを設定していると出やすい。そうなるとスワップが起こりまくって、ほとんど実用にならない速度にまで落ちる。
- 画面解像度が変わるし2画面にも出来ない。1画面に納めようとするのでデスクトップがおかしくなる。
- さらに悪いことに、Fusion上で設定を変えてしまうとBootCamp上にも影響してしまう。Fusion上で起動したそれは、BootCamp上のWindowsそのものだからである(ややこしい)。
これは取説に書いてある。
ということで、BootCampとFusionのどちらを選ぶかは、Windowsに求めることによって決まると言うことである。
両立はあまり考えない方がいい。
私の場合は、「安価なWindows機」ということで今回選んだので、FusionではなくBootCampを選んだのである。
・・・2012/03/29、04/12追記
一部ソフトはFusion上Windowsでは正常動作しないことが判明。
手元にある物で確認したのは以下の通り。
COREL WinDVD7/9/11 | 仮想PC上での動作を禁止している。これが動けばMac上でCPRMのかかったDVD-RAMが再生できるのに。 |
一太郎2011上の詠太 | 行最後の1文字の発声が途中で切れてしまう |
なお、完全なWindows機になるBootCamp上ではどちらも正常動作する。
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