2013年3月31日日曜日

TimeDomainLightのACアダプタの修理

TimeDomainLightというスピーカーがある。

TimeDomain社(日本)が出している(PC用)アクティブスピーカーである。

このスピーカー、音は良い。
サイズがサイズだけに低音とかは無理だが、広がりがあり、かつはっきり聞こえる。
置き場所をほとんど考慮しないでも見事な音場を形成してくれる。

2セット持っていて、内1セットは長らく使うことなく保管してあったが、機会あって取り出して接続したら音が鳴らない。

電源スイッチを入れてもパワーランプが付かない。どうやらACアダプタが壊れているようだった。

純正ACアダプタは、重さや磁石がくっつくところからトランス方式と思われる。
定格銘版がシールでなく印刷であり、また11.5V 700mAという中途半端な定格から、カスタム品の可能性が高い。

それにしても、ほとんど使ってない&部品点数の少ないトランス式で壊れるなんて、 どんだけ品質悪いねん。さすがMade in china。

スイッチング電源方式のなら12V 1A位のが手持ちであったが、オーディオ製品にスイッチングではノイズが懸念されるので、トランス式を使いたい。
となると、購入しかない。

で、「ACアダプタが壊れたようなので、購入できるか?」とTimeDomain社にメールで問い合わせた。


ただし、高ければ買えない。製品価格から考えて、2000円が妥当な値段だと思われるので、そのあたりが判断基準となる。
(製品原価は多くの場合、販売価格の1/3。今回の場合18000円だから、6000円が原価。
それでスピーカー2本(アンプ内蔵)、とACアダプタが主な構成。当然スピーカーが主体だから価格の7割として残り3割がACアダプタとすると1800円。これが上限。)
メーカーとしてもACアダプタで利益を得るつもりはないはず、と信じたい。

ところが返答がない。
待ってる間に、相当品がないか探してみた。

トランスタイプの安定化なし品は、定格電流を流したときに定格の電圧がかかる仕様なので、同じ電圧が書いてあっても電流値が大幅に異なる物は流用できない。
スイッチング電源タイプを使う手もあるが、オーディオ製品にスイッチングではノイズが懸念されるので、トランス方式は譲らない。
この条件で探すと実はほとんど見つからない。唯一見つけたのがPATOS社のDK072-Bであった。

もう1日待っても返答がこないので発注。 お店はマルツパーツ
1344円+送料472円で、合計1816円。上の計算とぴったりである(上記計算式では送料は考慮してないが)。

注文した翌日には物が来た。すばやい。一方、この時点でもまだTimeDomain社からは返答すらない。


比較写真。

左がDK072-B、右が純正品。 見て解るとおり、大きさや重さはほぼ同じである。
ここからも、純正品には安定化回路は入っていないと推測された。


唯一の問題はコネクタ形状の違い。
上がDK072-B、下が純正品。
DK072-B
純正品

全く異なるので、ここは純正品のを切ってDK072-Bに付けるしかないだろう。
久しぶりに半田付けした。電源ラインなので絶縁は慎重に。

ここで1つ注意があって、DK072-Bの配線を見ると赤白の線が見えるが、事もあろうに赤がマイナスで白がプラスとなっている。最初「赤+」で接続したら負電圧で出たからびっくりした。ちゃんとテスターで計ってよかった。

後で解ったのだけど、実はDK072-Bのコネクタ部分は 差し替えが可能なタイプで、純正品と同じ形状の物も「別売」であるらしい。マルツおよびメーカーにある写真では解らないが、おそらくDK071-E(514円)に入っている「EIAJ4 DC12V用 外径5.50φ センターピン有」が同じものではないかと思われる。加工がいやならそれを買うと言う手もある。

で、ちゃんと接続して、出力電圧も測って確認、TimeDomainLiteに接続してみた。
全く問題ない。エージングしてない状態でも、音質的な違いは感じられない。
→エージングが進んだからか、現在はいい音(2013/05/28追記)。

・・・結局メーカーはどうなった・・・

マルツからDK072-Bが届いた日にやっとTimeDomain社から返答があった。
「購入は可能で3500円(内送料500円)」だと。
もちろんお断り。
遅いし高いし、なめてんじゃねぇか? Yoshii9売り始めた頃のサポートはまともだったのに。売れて天狗になっている可能性大。

TimeDomain社の製品は、音は良いけどサポートがなってない、ということで決定。メイルも1週間に一度くらいしか見てないんじゃないかと思う。
物にはあからさまに安い部品を使い、しかも中国製造で品質管理も手抜きそうだから原価はかなり安いはず=儲け分は大きいはず。物に自信があるなら安売りする必要はないが、その分品質やサポートには気を配って欲しい。


・・・だから・・・

TimeDomainLiteのACアダプタが壊れたら、DK072-B+DK071-Eを買えばよい。
TimeDomain社から買う必要は全くない。というか、「買わないほうが良い」。
マルツの方が安くて早い。店舗もあるので、近くて大急ぎの人は買いにいけるし。

手間を惜しまなければ、適価で修理可能と言うこと。
責任が相手にあっても、自分でそれを解決して突き進むことこそが、脳ある人間の行動。

2013年3月28日木曜日

X68000で記録されたHDD/MO/DVD-RAMの読み出し方(限定的)

X68000で記録したDVD-RAMが見つかった。
DVD-RAMなので、最近のPCでも光学ドライブがそれに対応していれば読めるかと思った。Windows/MacOS/Linuxでは標準でFAT12/16/32で記録されたメディアを読むことが出来るからである。
しかし実際には一部しか読めなかった
読むために、いろいろやってみた。

ということで、そのあたりの情報を「覚えているうちに」書いておこうと思う。
なお、X68000用のツールなどについては細かい説明をしない。また、ファイルシステムについての若干の知識を要する。

まずは、X68000のファイル/メディアをWindows/MacOS/Linuxで読む場合の問題点を先に列記しておく。

・8+3バイトの文字を超えた部分は切り捨てられる
Windowsの1ファイルシステムであるところFAT、というかMS-DOSのファイル名は8+3バイトであった(+3は拡張子分)。
X68000のOS、Human68Kのファイルシステムは基本的にFAT12またはFAT16準拠でありDOS互換だが、ファイル名部分を18バイトまで記録できる。これは、FATで予備になっていた10バイトをファイル名領域に割り当てたからである。ただし、識別はDOSとの互換性を考慮して8バイトまでとしてあった。TwentyOneを導入していれば18バイト全て識別させる事もできる。

WindowsではVFAT(Windows95で採用された、FATでロングファイル名を使うためのシステム)でその予備領域を使うようになった。従って、X68で記録されたその10バイトの拡張部分に関しては、どうやっても読むことが出来ず、バッサリ切り捨てである。この拡張部分の記録=ファイル名によってはVFATと誤認識して、正しく読めないこともある。
(かなりまれな現象ではあるが、何度か遭遇した。)

TwentyOneでファイル名識別を18+3文字に拡張していた場合、切り捨てによってファイル名が重複する可能性がある。この場合、後から出てきたファイルで上書きされてしまう。

余談だが、VFATとFAT32を混同している説明がたまに見受けられるのでちょっと説明。FAT32は、FATファイルシステムにおける、1File Allocation Table単位を32ビットにしただけのものである(厳密には他にもルートディレクトリの大きさが可変になったとか細かい違いはある)。VFATはFATファイルシステム上でロングファイル名;正確にはunicodeによる256バイトまでのファイル名記録をするのための「やり方」である。したがって、FAT16/12上でも実現される反面、FAT32だけどロングファイル名は使えないシステムもある(というか組み込み機器用に作った。そういう仕事してた)。


・半角カナ、2バイト文字は化ける
Human68Kのファイル名には半角カナ(0xa0〜0xdf)やSHIFT-JISでの2バイト文字も使うことが出来る。SX-Window上のファイル名には特に多い。

Windowsでは今もこれをサポートしてくれているのでそのまま表示もアクセスも可能であるが、MacOSやLinux上に実装されているFATドライバは8+3部分はASCIIのみ(VFATはUnicode)なので、文字化けする。文字化けはするが、アクセスは可能である。

ただしWindowsでは、ファイル名を8バイト目で切り捨てるとき、2バイト文字の1バイト目で切られた場合はアクセス不可となりエラーが発生する。これは結構多発する。
(Linux上には2バイト文字という概念がないので、単に文字化けするだけ。)

・英大文字しか受け付けない
X68→Windowsで一番引っかかるのがこれではないかと思う。WindowsというかDOSではファイル名は全て英大文字である。ロングファイル名で小文字が使えるようになったが、それはVFAT上で記録されているからであって、DOS互換の8+3バイトファイル名では全て英大文字に変換されている。
Human68Kでは小文字ファイル名を使え、そのまま記録する。ただし、ファイル名比較では大文字と区別されない。

小文字ファイル名があると、Windows上ではエントリとしては表示できるが、実体へのアクセスはできない。MacOSではエントリとしても表示されない。ところが、Linuxでは表示もアクセスも出来る。UNIX自体がファイル名に英小文字を許し、また大文字小文字の区別があったからであろう。 それをFAT相手でも有効にしてくれているのである。


TwentyOneを入れ、さらに英大文字小文字区別オプションをつけていると、Windowsから見た時、同一フォルダ内に同名ファイルが存在することになり、どういう結果をもたらすかわからない(うちにはそういう環境はないから)。


このような各OSでのファイル名の互換性を頭に入れた上、ファイルコピーを考える。


・物理的にドライブを認識させる
X68で記録したメディアでそれらが読める可能性があるのはSCSI接続のHDD、MOまたはDVD-RAMドライブに限られる。いや、3.5インチフロッピーも、ドライブさえ用意出来れば読めるだろう。FDS-120のようなUSB-3.5インチドライブも数年前までは入手できたが今はどうだろうか。
→3.5インチFDは、ドライブ自体が1.2Mフォーマット(いわゆる98フォーマット)に対応していれば読めるが、1.44M(IBMフォーマット)専用だと読めない。これは容量だけの違いではなく回転数が異なる。USBタイプのは、私が知るかぎり全てOKだったと思う。
5インチドライブに関しては、現在手に入れることはおよそ不可能だろう。

私が知るかぎり、WindowsXP時代まではPCMCIAのSCSIカードやUSB-SCSI変換器があったので、SCSIドライブを容易に接続できたが。今はどうだろうか。Windows7以降ではドライバが対応しているかどうかもわからない。(シリアルでない)PCMCIAカードスロットを持つノートPC自体が希少価値状態だろう。

・論理的にメデイアを認識させる
物理的にドライブが接続できても、メディアが読めるかどうかはまた別問題である。
Human68KはFATであるが、それより前にドライブとしての認識領域(MBR領域)のフォーマットがあり、ここは互換性がない。
Human68Kでフォーマットされたメディアが読めないのはこのためである。

残念ながらの、この部分を「後から」読めるように変換するツールはないと思う。
少なくとも私は知らない。しかし、「先に」読めるようにしておくツールはある。
GORRYさんのFIMである。現在も↓から入手可能である。
http://download.goo.ne.jp/software/contents/soft/x68/hardware/se036103.html
これでフォーマットしておくとIBMフォーマットとなり、Windows/MacOS/Linuxで読めるメディアが出来上がる。

私はX68を現役で使っていた時にもDOSとファイルやり取りすることがあったので、ファイル名の問題はともかく、ある時期以降FIMだけは必ず掛けていた。

余談であるが、実はFIMにはいくつかバグが居る。
・1セクター256バイトHDDで暴走する(可能性がある)
・FDS-120のようなProcessor Deviceで容量が表示出来ない
・Humanフォーマットのディスクで1パーティションの容量が一定(多分2000M)を越えると表示がおかしくなる
・フォーマットで書き込む値が一部おかしい
・6桁を越えるセクター番号に対応していない
実使用上ほとんど表面化しない/問題ないとは思うが念のため。
修正版も作った(日付から見るに2000年)のだけど、どこにもアップロードしないままだったなぁ。
今となっては検証環境がないので出すことも出来ないけど。


・・・結局

長々と書いたが、結局のところ
・FIMフォーマットされたメディアを認識させる
・Linuxで起動して読ませる
ことが基本となる。

Linuxはどれでもいいかわからないが、私はMacOS上のVMWare Fusion4上にUbuntuを入れて作業した。Windows機ならCD-ROMまたはDVD-ROMから起動できるKnoppixなどを使えばいいだろう。もちろんFATをサポートしている物しか使えないが。

その上でのだいたいの手順。

(1)Ubuntu起動
(2)Macの内蔵ドライブを共有してDVD-RAMを認識させる

(3)ファイルが見えたら、ローカルに圧縮して保存する
直接ファイルとしてコピーすると、エラーが発生するファイル名分をコピーした際、Ubuntu(12)ではカーネルエラーが発生してしまうことがある。圧縮だと圧縮エラーは発生するが、そこまでの圧縮ファイルとができる上、カーネルエラーも出ないので安全である。

(4)圧縮ファイルをWindows等目的のOSへコピーする。
方法はネットワーク経由でもUSBメモリ経由でも適当に。

(5)切り捨てられたファイル名や文字化けしたファイル名を手動で直す
2バイトまたは半角カナフォルダ名だけなら、先にWindowsでコピーして作成させておき、Linuxでコピーした実体をその下に移動すると、幾分楽にはなる。


以上、FIMさえ除けば、X68での操作は一切いらずにファイルの転送が可能になる。


うちではこれでFIMをかけてあるDVD-RAM/MOは(制約はあれ)読めるようになった。
が、やはりFIMでないMOも若干あったりして何とかしたいと思わなくもない。
X68実機環境を作れば一発解決だけど、それが大変だからなぁ。


もしX68エミュレーターの上でサポートしてくれるなら、知りうる限りの情報は提供するけど、あれらもXDF/HDSレベルの互換性であって、物理ドライブを直接接続できるものはないからなぁ。まあ、そのためにはデバイスドライバーを作る必要があって非常に難しいというのは解るが。

Windows95ではDOSレベルファンクションコールでディスクの直読みが出来たので、DOSプログラムとしてX68メディアを読み取るプログラムも作れたんだけど、今は禁止されてるから無理。Windows7が走るPC上でも動くDOS互換OSでもあれば作れる?昔はフリーのDOS互換OSもあったけど、今はどうなんだろうか。


そうそう、拙作FAT32ツールは、X68000上でFAT32+VFAT記録されたディスクを読むためのプログラムであって、Windows上でX68のメディアを読むためのものではない。どこぞで勘違いされているような話を見かけたこともあるので、念のため。

2013年3月27日水曜日

Macのスクリーンキャプチャーの保存位置の変更

Macには標準で画面のキャプチャーを取る(スクリーンショットを取る)機能がある。

キーの設定は、システム環境設定〜キーボード〜スクリーンショット〜 でわかるし、変更もできる。

標準ではShift+Ctrl+3で全画面、Shift+Ctrl+4ではキャプチャー範囲指定をしてそこを読み取る。

便利であるが、その保存位置を変更することが、システム環境設定では出来ない。


その変更方法。

(1)MagicianToolを使う方法
MagicianToolとは、Macの各種設定を簡単に変更したり、(簡易的に)ウイルスチェックをするツールである。無料。同種のものではOnyxが有名だが、それがちょっと敷居が高いのに対し、こちらはかなり簡単ではあるが私の使う限りでは必要十分である。

MagicianToolを導入し、最適化〜パラメータのスクリーンキャプチャ〜パスで記録フォルダでパスを入れた後、「適用」で設定できる。

(2)ターミナルで変更する
以下の2コマンドを連続で実行する
defaults write com.apple.screencapture location 保存パス名
killall SystemUIServer

どちらにも共通して気をつける点がある。
・保存フォルダ名に'('を入れてはいけない

例えば、~/Pictures/ScreenCapture(temp)とか書くと、MagicianToolでは一見設定できるようでいて、実は変更されない。ターミナルで実行するとエラーが出るのでわかる。
MagicianToolで何度設定してもうまくいかないので、ターミナルでやってみて気がついた。

他にも使えない文字があるかもしれない。MagicianToolでどうしてもうまくいかないときは、そのあたりに注意。


2013/05/10補足
iOSシミュレーターのスクリーンショットの保存位置はこれでは変更されない。
デスクトップ固定の様子。

2013年3月25日月曜日

MacでCPU利用率が乱高下/高止まりするとき

OS X Serverを導入したMacでCPU利用率が乱高下するという現象が発生した。

1桁台かと思えば100%になったりで、平均的に50%を超えていることが多くなった。
VNCで画面共有先から操作していると、操作とそれに伴う画面更新が途切れ途切れになってしまい 、ほとんど使い物にならなくなる。そのままOSが落ちることも何回かあった。

ところが、アクティビティモニタで原因を探ってもそれらしいタスクが見つからない。
全て多くても数%なのだ。

OS X Serverを入れた後に発生したので真っ先に疑ったのはそれだったが、それを外しても元に戻らない。
iTunes、外部からのアクセス、 ウイルスチェックなど思いつく項目は全て止めてみたが改善しなかった。

・・・

OS X Serverを導入したときにSpotlightでインデックスを作る対象のフォルダを限定的にするように変更した。 システム環境設定~Spotlight~プライバシーでサーバー用HDDを全て対象外にして、内蔵HDDも多くを対象外にした。接続するPCから検索することはあっても、サーバー自体のMac上では検索しないと思ったからだ。
事実、これで、つないでいるPCからのファイルコピーは速くなった。
が、その後にCPU利用率の乱高下が発生した。

Windowsでは検索用インデックスを付けているとCPUパワーをかなり持って行かれる上にHDD上にも大きないデックス情報を作るので、インデックスは付けない方がいい。
付けなくても通常のファイル処理には全く問題ないし、インデックスがなくても 高速検索可能なフリーウエアもあるので問題ない。


ところが、MacOSではSpotlightが作るインデックス情報をいろんな場所で使っているらしく、作らないと不具合が起こることもある。その1つがこのCPU利用率の乱高下である。

どうもファイルアクセスのたびにインデックスを作るのと同じ処理を走らせるらしく、これが非常に重い。しかもこの処理はOSのカーネル内部で行われているのか、アクティビティモニタには出てこない。

だから、乱高下を防ぐには、Spotlightのプライバシーに何も指定しない=全てにインデックスを付ける、が正解である。

・・・

Spotlight用インデックスを付ける処理はmdworkerというプロセスとして見える。インデックス作成中はこれが高いCPU利用率を示すが、できあがれば自動的に止まる。

Windowsのインデックス作成処理は高いCPUパワーを持っていく上、非常に時間がかかる。丸1日おいても終了しないこともある。
一方Spotlightのそれは比較的短い時間で終了する。実利用500GBで3時間くらいであった。


これで乱高下問題は治った。VNCでの遠隔操作も快適である。

・・・

アクティビティモニタに表示されない理由は、ウインドウ右上にあるプロセスの選択リストで、「すべてのプロセス」を選択してなかったことによると判明。
デフォルトではここが「自分のプロセス」になっている。

・・・
 CPU占有率が高止まりするときで、iCoreServiceというのが動いていれば、これは「ウイルスバスター for Mac」の検索処理である。

これ、環境設定〜検索に設定しているタイミングで自動的に走り始める。
デフォルトでは月に1回、予約検索が有効で、推奨ファイルを検索する。
この検索処理が何をどうやっているのかわからないが、推奨ファイルとやらだけでも非常に数が多いことに加え、1ファイルあたりの処理も非常に遅く、1日かけても終わらないことがある。Windows版ではそんなに遅くないMac版は異常に遅い。

ウイルスチェックは基本的にファイルダウンロードとかメイルの閲覧時にだけ動いてくれればいいものなので、予約検索なんぞほぼ無意味。

ということで、さっさと止めてしまった方が吉。

そうでなくても「ウイルスバスター for Mac」は「とりあえず作ってみました」程度の出来で(Windows版より1世代古い)、機能的にも性能的にも最低限という感がある。
私はWindows版に付属されているからMac版を使っているけど、あまりおすすめはしない。

 ・・・

backupdというのが動いていたら、それはTimeMachineである。
こいつも結構CPUパワーを食う。
まあ、これは止めないほうが良い。バックアップするファイル(正確には除外するファイル)をこまめに設定すれば早くなると思う。

なお、TimeMachine中にもmdworkerが走る。バックアップしたファイルにもインデックスをつけている模様。 なので、バックアップ中はかなりCPU占有率が高くなる。

・・・
 
これをしても、OS X Serverを走らせていると、まだ時々利用率がちょっと上がることがある。OS X Serverは裏でいろんな、しかも機能をOFFしているはずの処理が走ることがあるが原因。ファイル共有するだけなら、OS X Serverは必要時だけ起動し、常時は止めておくのが吉。

ファイル/フォルダのアクセス権を一括変更(内包する項目に適用)するとLocumというプロセスが走り、これが高いCPU利用率を示す。ゴミ箱を削除するときにも走ることがあるらしいが、おそらくはアクセス権を変更して削除できるようにしているのだろう。
当然ファイル数が多いほど時間がかかる。ファイル数はわからないが、800GB強で10分はかかることがある。遅い処理なので時間はかかるが終わると引っ込む。30分も待って終わらないようなら異常なのでアクテビティモニタで停止させる。


そのOS X Server(v2.2.1)の問題については、他にもいろいろと書きたいことはあるが、それは別の機会に。

2013年3月22日金曜日

BOOTCAMPパーティションサイズの変更仕方

BOOTCAMPの問題について書いたが、そういえば「そのパーティションサイズの変更仕方」について書くと言いながら書いてなかった。

BOOTCAMPでWindows領域を作るときパーティションを切るが、そのサイズを後々変更したい場合があるだろう。私の場合、最初Mac領域を余裕を持って大きめにしていたが、結局(ほぼ)Windows専用機とするためMac領域を最小限にしてWindows領域を広げようとした。

ここで前述の通りいろいろな問題が発生したわけだが、ちゃんと正しい方法をとっていれば、それほど苦労なく変更できる。

・一番確実なのはWincloneを使う方法
Wincloneとは、BOOTCAMPのWindows領域をMacOS上でバックアップするプログラムである。
昔は無償だったらしいが、現在は有償である。ただし高くはないし、その分日本語にも対応しているし、格段に安定している(らしい)。無料であった旧バージョンを使った方法を乗せているサイトもあるが、面倒な上失敗する可能性も高いので、ここは有償でも最新版を入手するのが吉である。

これを使うパーティションサイズの変更手順。

0.念のため、MacOS部分はTimeMachineでバックアップしておく

1.WincloneでWindows領域をイメージ化する
ベタでイメージ化するのではなく利用されている領域のみZIP圧縮して保存される。
しかし、それなりの大きさにはなるので、それを保存できる外部HDDが必要である。
Mac領域内に入りきれば内蔵HDDでも行けるが、難しい場合が多いと思う。
当然、Mac領域を小さくしたいなら内蔵HDDに保存するのはだめ。
なお、NTFSでフォーマットされたHDDには、Paragon NTFSを導入していたとしても保存できない(必ず途中でエラーが発生する)。ネットワークで共有された他のMac上のHDDには保存できる。また、USB-HDDでNTFSとHFS+のパーティションを持っている場合、HFS+領域には保存可能。

また、サイズがサイズだけにそれなりの時間もかかる。夜中に走らすのが良いかもしれない。




2.ディスクユーティリティでパーティションサイズを変更する。
MacOSとWindowsの各領域の配分を変えると言った方がわかりやすいかも知れない。
Mac側にせよWindows側にせよ、元より小さくなる方は、元の領域内で実際に使われていたサイズより小さくはできない(だから、内蔵HDDにイメージを保存するべきではない)。

この作業をしてもパーティション0のMacOS領域は残るが、Windows領域は消えることになる。

3.Wincloneでイメージを戻す
パーティションサイズの変更ができたら、再度Wincloneを起動して、今度はイメージを戻す。
このときパーティションサイズが変更されていることを検知すると、 イメージ展開後にパーティション情報を書き換えてうまく合わせこんでくれる。ここがWincloneのえらいところである。


Wincloneを使う方法は、時間こそかかるが複雑な手順があるわけではなく簡単である。



もう1つ方法を思いついたが、これは試していない。
こちらは、うまくいけば無料でできる。
一応書いておく。

1.ディスクユーティリティを起動
2.Windows領域を「新規イメージ」で書き出す
3.パーティションを変更
4.復元でイメージを戻す
5.TestDiskでディスクを走査し、パーティション情報を再構築させる
 TestDiskについては「WindowsHomeServerのPC復元ディスクの重大バグ」のネタに書いたので、参照あれ。ただし、その動作の仕組み上、パーティションの変更を繰り返してるHDDでは誤動作する可能性も高い。

誰か試してうまくいったら、ご報告いただけるとありがたい。
自分ではもう二度とこんな面倒なことする気はないので。




2013年3月13日水曜日

Macのスタートアップ

Windowsで言うところの「スタートアップ」のMacOS MoutainLionでの位置。

システム環境設定〜ユーザーとグループ〜ユーザーを選択〜ログイン項目

で設定する。

2013年3月6日水曜日

Windows7←Macファイル共有が出来ないとき

MacからWindows7側のファイルを共有しようとしてできなかった時に、
Windows側で見るべき項目。

共有対象とするフォルダやファイルの共有設定は当然しているが、それでも共有できないとき。

(1)コントロールパネルから「ネットワークと共有センター」
 (2)ネットワーク接続図が出てくるので、左側の「アダプターの設定の変更」
 (3)ローカルエリア設定(ネットワーク番号は異なる場合がると思う)
 (4)ローカルエリアの接続の状況から「プロパティ」
 (5)共有のタブ
 (6)共有の設定をチェックしてOK。上側は必須、下側は随意で。


これでうまく行けば治る。
これでもダメなら、ウイルス駆除ソフトを一時的にOFFしてどうなるか調べる。
ちなみに、ウイルスバスタークラウド(2012)はONにしてても大丈夫。
まあ、今時のそれらでファイル共有設定も通せないようなダメなのはないと思うけど。
(昔はあった。)