2013年2月24日日曜日

BootCamp領域のWindowsのバックアップ仕方

先の記事で述べたとおり、BootCampのWindows領域はWHSのバックアップでは復旧できない。

ではどうやってそのまるごとバックアップを取っておいたらいいか。
(ファイル単位のバックアップはいくらでも方法があるので書かない。)

まず最初に、すぐに考えられそうな方法について、その結果を述べておく。

・Windows7の持つバックアップ機能は非常に遅く、実用できない。
400GBで2時間かけて3%ってありえない速度。
MSもとりあえず付けただけで、絶対に実験とか社内で実用してないと思う。
一応パッチファイルも見つけたが、当てられなかった。だめじゃん。

・Windows領域(NTFS領域)はTimeMachineバックアップできない

という状況である。

そこで私がとったのは、「Winclone」というアプリを使う方法である。

WincloneとはMac上でBootCampのWindows領域をまるごとバックアップできるプログラムである。
以前は無償だったらしいが、現在は有償になっている。ただしその分安定し、日本語にも対応している。個人で使うには「Indivisual」で$19.99である。

これを使えば、BootCamp領域のWindowsをまるごとバックアップでき、そのイメージファイルを使えば、他のHDDやパーティションを拡大・(入るなら)縮小してもそれに合わせて再構築してくれる。

ただし、利用上にはいくつか注意もある。

・バックアップを保存する先はHFS+でフォーマットされたHDDかネットワーク先のドライブに限る。
MacOSからNTFSのHDDに書き込みできるドライバーを導入していても、NTFS-HDDへ保存すると初期段階でエラーが発生する(しかもフォルダーにカスが残る)。

・Winclone(4まで)には致命的とも言える問題があって、対象とするBootcamp領域のNTFSにエラーがあってはいけない=chkdskでエラーがない状態でなければならない。NTFS領域もMacのディスクユーティリティのディスクの修復で多くの場合修復可能であるが、一部見逃されるものがあり、それはWindows上でchkdskして修復するしかない。しかし、Bootcamp領域は以下の理由により殆どの場合かけられない。
 1.Bootcamp領域はC:ドライブ(システムドライブ)である
 2.chkdskは、システムドライブに対しては修復付きの実行はできないため、再起動時に実行されるよう予約される(チェックだけならできる)
 3.ところが、その予約実行時に「An unspecified error occurred (766f6c756d652e63 3f1)と表示されて止まってしまう
 4.これはパーティション情報が異常になっている(とWindowsが判断した)時に発生するものらしい。1パーティションしかないHDDでは発生しないと思われるが、Bootcamp環境では必ず2パーティション(以上)存在するので発生しやすい
 5.バックアップを取り、パーティションを切り直して復元すれば治るらしいが、そもそもそのバックアップが取れないのでどうしようもない

そのエラーが出たままでもWindowsとしての動作にはなんの問題もない。
ということで、このエラーが出た場合はWincloneは使えなくなる。

ひょっとしたら、Linux上にあるNTFSのパーティション情報修復ツールを使えば治るのかもしれないが、今のところMac上で起動できるLinuxをうまく構築できてないので未検証。

・なにせ最低でも10GB単位なのでかなり時間が掛かる。しかも、この間その書き出し対象ディスクに対して(数多い)読み書きをすると途中でエラーを発生することがあるので、基本、夜中など他の作業をしない時間帯に走らせたほうが良い

・バックアップから戻すときも、戻すドライブに対して読み書きを余りしないほうが良い。していると、展開直後にエラーを発生したりすることがある。こちらも当然ながら、非常に時間が掛かる。

・まるごとバックアップのみなので、差分記録はできない。
そのため、毎日とか定期保存には向かない。

・Wincloneで戻したWindows領域はMac側から起動対象ディスクとして認識されないことがある。
具体的には、システム環境設定の起動ディスクの一覧に出てこない。
そのため、Option(またはAlt)キー押し起動で起動デバイスとしてWindowsを選択し、Windows内のBootCamp設定で「Windowsから起動する」に設定する必要がある。
これをしないと、毎回Option(alt)押し起動するハメになる。
これはWincloneの問題ではなく、Paragon NTFSの所業と判明。

・途中でエラーが出て止まってしまう時は、ディスクユーティリティで「ディスクの修復」および「アクセス権の修復」をかけると治る事がある

・Windows7のファイル暗号化は使わない
Windows7のPro以上のモデルではファイルやフォルダの暗号化が出来るが、これを設定していると、戻したディスク上で読めなくなる可能性がある。設定時に解除キーを確実な場所に保存し、それを覚えておけばいいが、それを忘れた場合、全く戻す手法がなくなってしまう。
アタッシェケースなど、どこでも復号できるソフト暗号化のほうが良い。
私は今回これで3日無駄にした。

とにかく、Windowsの構築が終わったらWincloneでまるごとバックアップを取る、
ユーザーファイルは別途Windows上でバックアップしておくがが重要である。

・・・とは書いたものの、Windows上にもまるごとバックアップを取ることが出来るアプリケーションがあるのではないか、という気はせんではない。いやあるだろう。フリーウエアでもあるかもしれない(^_^;)。

1 件のコメント:

  1. SnowLeopardでディスク修復をしようがなにをしようが

    AppleScript Error
    cat: /tmp/winclone.exit: No such file or directory (1)

    というエラーが出て停止します。有料ソフトでもいいのでバックアップを取りたいが、SnowLeopard対応のものは全て販売停止のようでもはやバックアップすら取れないとは・・・

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