2013年4月9日火曜日

ゼンハウザーHD580のイヤーパッド&ヘッドパッドの交換方法

ヘッドフォンとしてゼンハウザーのHD580を愛用している。しかし購入して10年、さすがに耳当て部分(イヤーパッド)と頭の部分のクッション(ヘッドパッド)がへたってきた。
HD580は装着性も音も非常に気に入っているので、買い換える気は今のところない。 
というか家計的に無理。そこで、それらを交換することにした。 

調べてみると、イヤーパッド自体は楽天のe☆イヤホンという店で購入できた。送料込みで5250円だった。
また、交換方法についてはここに情報があった。基本的にはその通りに行うのだが、若干情報が少ないので、追記も兼ねてここに記述する。
私は、ヘッドパッド部の修繕にはスポンジとクリアファイルを使った。 

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これが10年経過したイヤーパッド。この角度からはわかりにくいが、クッション部の弾力が少なくなり、変色している。また、写真ではユニット部が見えているが、本当はここにも薄いスポンジがあって、見えない。破けてしまっているのだ。

 まずはこのイヤーパッドを取り外す。ちょっと堅いが、力まかせで引き抜くしかない。外れると、下にある薄い「元」スポンジシートが見える。、穴が開いてユニットが見えている。

 そのシートも外すと、このようになる。

スポンジカスをきれいに取り除く。その上にあたらしいスポンジシートを置く。

さらにその上に耳当て部を置く。そして、このあたりを強く押してはめ込む。

これでイヤーパッド部の交換は終わり。交換部品には手順説明が一切なく、かつ上記情報サイトにもその方法に関する記述がない。いろいろと試して解ったのがこれである。

イヤーパッドを自前で修理できないかどうかだが、これはまず無理。
スポンジシートはなんとかなるが、クッション部分がスポンジを布で巻いて接着剤で固定してあるため。よほど腕に覚えがあれば再生できるかもしれないが、極めて難しいといえる。なので、ここは素直に購入したほうが良いかと。

・・・

次はヘッドパッドの交換というか修繕。
こちらは部品は購入しなかった。けちったのではなく、「交換する必要はない」と何故か思い込んでいたためである(同店で買うと2625円)。
実際には、こちらの方が劣化が激しかった。

これがヘッドパッド部分。完全にへたってしまい、膨らみがないのが解る。 まずは、これを取り外す。赤丸の部分の留め具を外せば、ヘッドパッド部分を取り外すことが出来る。

留め具は、隙間にマイナスドライバーを差し込んでひねると外れる。

そうしたら、ヘッドパッド部をスライドして引き抜く。

外したのがこれ。スポンジ部が融けて完全にぺしゃんこになってる。


裏を向けてスポンジ部あたりをカッターで切り抜く。オルファカッターなら、一番浅く刃が出ている状態でちょうどであった。切り抜いた片は再利用しないので破棄してもかまわない。

中はこんな状態。ウレタンスポンジが加水分解と皮脂でどろどろになっている。
これを水と洗剤で洗いながら出来るだけ取り除く。 それだけでは完全には取れないので、あとは古布などでこすりながらきれいにしていく。ウレタンは、普通に家にある洗剤などでは溶かすことが出来ないのでこの方法しかない(と思う)。すると最終的には、布地の袋部が現れる。

乾燥させている間に、その袋部より一回りくらい大きいのスポンジブロックを作る。
私が使ったのは、とある筋から入手してあった導電スポンジであるが、普通のスポンジ、もしくは、弾力性のある布を詰めてもいいと思う。スポンジの場合、穴と同じ大きさではいけない。若干大きめの物を無理矢理入れ込むことで弾力が出る。

スポンジを切り抜いた部分の蓋にはクリアシートを使った。これをヘッドパッドと同じ大きさに切っておく。

ヘッドパッドを元に戻す。まずはクリアシート片をヘッドパッドが入る部分に入れておく。
その上から修理したヘッドパッドを入れる。これでクリアシートが蓋の代わりになる。
そもそも隙間がほとんどないので、ヘッドパッドに対して接着しておく必要はない。
入れ込んだら、留め具を戻す。まずは片側だけをはめ(他方は浮いた状態)、後でぐっと押し込む。

これでヘッドパッド部分も修理完了。結果、これほどふっくらとする。

多少手間はかかるが、これで、購入当時の装着感が戻った。
乾燥時間も含め、1時間見てればいいのはなかろうかと思う。

これを書きながら、PCの排気で乾燥させてた、というのは秘密でもなんでもない。
これもリサイクルの一種。

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