日本語版で下位機種のetreck10の値段で、海外版では上位機種であるこの20が買えてしまうほどだった。
しかも、調べてみると海外版を日本語化出来るそうなので、海外版を購入した。
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これ、実際には台湾版(中国語版)である。Amazonの写真は赤の筐体が写っているが、台湾版は黄色である。この台湾版は英語版に比べ日本語化がしやすい。なので、「中国語がちょっとでも表示されるのは絶対嫌だ」というのがないなら、英語版を買うよりこの台湾版を入手した方がいい。
ちなみに、2015/4/10現在では円高も進んだこともあって、Amazon.comから英語版を購入しても、この台湾版と余り変わらない値段となってしまう。もっとも、この台湾版も日によって大幅に価格が変わることがあるようだが。
~~~準備~~~
届いたらまず、PCにGARMIN Expressと言うアプリを導入する。インターネットで検索して探す。
このアプリ自体は日本語化されている。 今回はWindows版を導入したが、Mac版も存在するようだ。
ファームのアップデートもこの上から行えるようであるが、台湾版は2015年4月11日現在V2.80が最新のようで、アップデートは出来ない。英語版にはV4.20まであるようだが、台湾版にはどうやっても導入出来なかった。
台湾版なので、付属取説は全く読めなかった。しかし、GARMIN Express上から英語の取説を開くことが出来る。英語の取説もわかりやすいとは思わないし、上位機種の30と共用なので20には存在しない機能についても書かれていたりする。なお、英語版向けの日本語簡易取説はここにある。機械翻訳らしく一部に間違いがあるけど。
実のところ、GARMIN Expressは余り使いようがない。ログの取り出しもこれでは出来ない。じゃあなんで導入するかといえば、念のため。
ちなみに、GARMIN Expressは、起動毎にスタートメニューのルートにGarminというフォルダを作る。きわめていらんお節介。
~~~日本語化~~~
台湾版の日本語化の手順は、
- メニューの日本語化
- 日本地図の導入
~~~メニューの日本語化~~~
これはとても簡単。
Setup~System~LanguageでJapaneseを選ぶだけ。
台湾版にはすでに日本語フォントと日本語メニューデータが入っているからこれだけで済む。
英語版だとフォントの導入から行わなければならないのでかなり面倒そう。
ただ、標準で入っている日本語メニューデータは、翻訳がおかしいと言うかわかりにくい部分があるので、私は独自に編集して使っている。まだ全ての表示を確認出来ていないので公開はしない(文字列長の問題があるかも知れないので)。
変更したい人は、本体を記録デバイスとして認識させて、\Garmin\Text\Japanese.gttを編集すればよい。UTF-8のテキストである。
なお、日本語を選んでも一部のメニューや文言は英語のままになる。どうもファームに直接書かれていて変更出来ない部分があるようだ。
~~~日本地図の導入~~~
この台湾版の最大の問題がこれで、標準では日本が全く表示されない。日本の座標を入れても海のど真ん中になってしまう。なので、日本で使うには日本地図の導入が必須である。
地図は市販のものもあるようだが、無料で手に入れることも出来る。その方法を紹介する。
なお、日本語地図の導入にはマイクロSDカードが必要である。一時的にではなく恒久的に。
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日本語地図の導入には最低1GB必要だが、今時そんな小容量はないので問題ない。でも、このSDカードにはログデータも記録されるので、過去のログを本体内に長くとどめておきたいならそれ相応の容量が必要となる。
海外版etreck対応の日本地図はここ↓にある。時々更新されている。
OpenStreetMap for Garmin
2016/02/17更新:
サイトが更新されデータが変わっている。ダウンロードすべきは日本~UTF8のもの。等高線の有り無しは好みで。
で、導入仕方。
- 上記サイトから日本~英語版をダウンロードしてくる。等高線の有り無しは好みで。両者を同時に使うことは出来ないようである。Mega Limitedと言うサイトからダウンロードすることになるのだが、Google ChromeにAdBlockを導入しているとはじかれてしまいダウンロード出来ない。設定を変更して通るようにするか、他のブラウザを使うこと。
- ZIPを展開する。gmapsupp.imgというのが地図データである。
- マイクロSDに書き込む
まずGarminと言うフォルダを作り、その下に入れる。
\Garmin\gmapsupp.imgと言うファイルがあれば正解。 - GARMINの電池ぶたを開け、電池を外し、その下にあるSDスロットにカードを入れる。
写真は下参照(Google Bloggerの制約でここに写真が貼れないので)。
このスロットはカードを差し込むのではなく置くタイプなので、注意。 - 電池を入れ直して再起動。
- 設定>地図>地図選択でOSM MAPS Familyを有効に設定する
これをしないとせっかく導入した地図が表示されない。
同じファイル名でも内容が異なれば再度この設定が必要。 - 同、China BasemapおよびDigital Globeを無効にする
SDカードスロットのカバーを上げた状態
SDカードを挿して蓋を閉めた状態
先にSDカードを入れて、USBで認識させて書き込めばいいと思うかもしれないが、USB経由のGARMIN内SDへの書き込みはかなり遅い(多分USB1.1だと思う)ので、特に大容量の地図データではしない方がよい。
これを導入すると、地図上の表記が漢字になるほか、検索も漢字で行える。ただし、OpenStreetMapの性格上、抜けや間違いがある。それに対して文句を言うのは筋違いである。気になるなら、自分で入力して貢献しよう。
日本語フォントを導入していない海外版でも使えるようにローマ字表記で表示する地図もある。ただ、台湾版は日本語フォントがあるのでわざわざこちらを導入する必要はない。ローマ字変換がおかしい部分もあるし。
~~~製品感想~~~
しばらく使った上での感想などをいくつか。
- GPS衛星補足能力はかなり高い。また、一端見失っても再捕捉が早い。
→ではあるが、時々長時間再補足出来ないことがある。特に電源投入直後の捕捉は、高速移動中だとかなりかかる。新幹線の中で電源を切ったり、電池切れに気がついて交換した後に判明(全く別の日に両方やってしまった)。長時間捕捉失敗後も同様の傾向がある様子。
→低速移動中でもできないと判明。基本的に、初期のGPS補足は停止中にしなければならない(その割には電源ボタンが押しやすすぎ)。 - 精度は今まで使ったGPSの中でもトップクラス。さすが高いだけのことはある。平均的な誤差は2~3メートルという感じ。
ただ、GPSの原理上、低速移動時の誤差は大きくなってしまう。これは他のGPSも同様。 - 電池の保ちはかなり良いと思う。エネループ2本で21時間くらい保つ感じ(標準のログ記録間隔で)。でも、電池が減っても気がつきにくいので、毎日交換するのが吉かと。
- 重い。電池を抜いてもそう思う。
- 電源スイッチを間違って押してしまうこと多数回。 押し易す過ぎる。これは要改良点。スライドスイッチだったらよかったのに。うちではボタン上にホットメルトでぽっちを作って手触りでわかるようにしている。(電源以外も押されてしまいやすいけど、ほかの動作モードに入ってもログ記録は途切れないので致命的ではない。)
- 全体的に操作はわかりにくい。本体だけでは事実上出来ないこともある。それについてここで書いていこうかと。「トリップメーターどうやって使うんだ!?」
- 室内;木造でも
- 地下鉄、トンネル内;携帯電話が通じてもGPSは無理
- JR223系新快速車両;なぜか窓際でも補足できなかった(京都→大阪間で体験)。
- 新幹線700系の通路側
~~~ログの取り出し方法(日本語地図導入時)~~~
ログは、日本語地図導入時=SDカード挿入時はSDカード上に記録される。
なので、GARMINをUSBでつないで SDカード上のGarmin\TRK内のgpxファイルを取り出せばよい。GoogleEarthやカシミール3Dで表示させることができる。
(カシミールはひたすら重いので、編集でもしない限り使わないけど。)
~~~ショートカットの使い方~~~
ショートカットとは、 機能の中で良く使い物をbackボタンを押すだけで呼び出せる様にする機能である。ショートカットに登録した物は、backを押す度に切り替わって表示(いわゆるトグル表示)される。
しかしこいつには問題があって、ショートカットに登録された機能は普通のメニューからは表示されなくなる。
最初機能が表示されなくなって故障したかと思ったが、そういう仕様だった。
メニューからは常に全て表示させておいて欲しいものだ。
実際の所、ショートカットに登録したところで、メニューから選択するのとさほど操作手順は短縮されないと思うので、使い道は少ないと思う。
~~~液晶保護は必要か~~~
etrex20の液晶画面は傷はつきにくいと思う。自転車移動中にだいぶガチガチ当ててしまい、時には擦ってしまったかと思ったこともあったが無事だった。
傷よりむしろ手などの油の付着のほうが気になった。
ということで、一応液晶フィルムも購入してみた。屋外では反射して見にくかったので無反射タイプを選択。
でもこのフィルム、低反射はいいけど、字がボケる。かなり。
ということで、諸手を挙げてのおすすめは出来ない。
~~~ルート設定~~~
etrex20には、外部で作ったコースデータを入れて、それにそって案内するという機能もある。
案内と言ってもカーナビのように音声ガイドしてくれるわけではないが、人によっては重要かもしれない。
(私は基本軌跡をとれればいいので、重視してない)。
で、問題はそのルートデータの作成仕方。etrex20本体でも、過去の軌跡から設定できるのかもしれないが、いかんせん取説がないのでわからない。現在わかっているコースデータの作り方はYahooのルートラボを使う方法である。
細かい使い方はサイトのヘルプを見てもらうとして、このサイトで地図上にルートを描き、出力したものをetrex20のSDに入れて表示させる。
このサイトでは自分の作ったコースデータを公開したり、逆に他の人の公開データを見ることも出来る。
なおこのルートラボ、silverlightを使うのだが、silverlightはマイクロソフト自体が開発終了を宣言しているので、いつまで使えるのかはわからない。
・・・今後追加予定の項目・・・
~~~メニューのカスタマイズ~~~
~~~表示項目のカスタマイズ~~~
など
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